
付属書D
取扱説明書の安全情報及び取扱い注意銘板について
1. 取扱説明書における安全情報
取扱説明書における安全情報は、製品本体の安全標識と同等、又はそれ以上に重要である。製品の安全標識はスペース的に限定されるので、危険の警告と回避手段は、取扱説明書で詳細に説明する必要がある。
1.1 総括記事 取扱説明書の冒頭には、安全に係わる総括的事項として、次の情報を記載する。
a)シグナル用語の定義
b)製品及び取扱説明書の安全警告文に使用する安全警告記号及び図記号の解説
c)重要安全警告文…その製品に本質的に存在する危険性とそれを回避する手段の記事(「安全上の注意」「安全に使用するために」など)
d)製品取付けの安全標識とその取付位置
e)安全標識のスペア入手要領
1.2 各項記事 安全標識の対象以外の危険性や不安全行動についてもすべて網羅し、取扱説明書の各項目の中で安全警告を行う。
a)各章の冒頭に、その章に関する安全警告記事を記載する。
b)各作業説明の中で、その作業に関する安全警告記事を記載する。
1.3 警告記事 警告記事は、安全標識と同様、次の内容を含んだものとし、警告記号の使用枠囲いなどにより、目立つよう強調して記述する。
a)危険の程度
b)危険の種類
c)警告を無視した場合の結果
d)危険を回避する手段
1.4 通告記事 人体には直接的な危険は及ぼさないが、重大な機器の故障や性能・機能の低下につながる取扱い上の注意事項については、取扱説明書の中で通告(NOTICE)及び△マークを用い、強調して説明するのがよい。なお、通告及び△マークは、人体への直接的な危険の場合には、使用してはならない。
2. 取扱注意銘板
製品には、次の内容を含む取扱いに関する全般的な注意事項を一括して表示した、恒久的な取扱注意銘板を取り付けることが望ましい。
−取扱いは専門技術者によること
−取扱説明書に従って正しく取り扱うこと
−取扱説明書及び安全標識は保全維持すること
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